三鷹市のおかだ耳鼻咽喉科 | 一般耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科・アレルギー科

THROAT AND NECK DISEASE

のどとくびの病気

・喉の病気

のどの痛み、咳や痰、のどの異物感、声がかすれる、のどのつまり感・違和感、呼吸がぜいぜいする、いびきや睡眠時の無呼吸などの症状が現れたら、耳鼻咽喉科を受診してください。ここでは代表的な口とのどの病気についてご説明いたします。

・喉の病気

のどの痛み、咳や痰、のどの異物感、声がかすれる、のどのつまり感・違和感、呼吸がぜいぜいする、いびきや睡眠時の無呼吸などの症状が現れたら、耳鼻咽喉科を受診してください。ここでは代表的な口とのどの病気についてご説明いたします。
     

のどに炎症を起こった状態です。その原因は風邪のようなウイルス、細菌感染だけでなく、温度差、声の使いすぎ、喫煙、化学物質吸入など様々です。症状はのどの痛み、のどの違和感、発熱、声がれ、咳、痰などです。急激に呼吸困難が進むこともあるため(急性喉頭蓋炎)少しでも息苦しさがあるときは早めに耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。

     

口蓋垂(いわゆるのどちんこ)の両脇にある口蓋扁桃に炎症が起きた状態で、扁桃は赤く腫れ、膿がつくこともあります。通常の咽喉頭炎に比べ強い痛み、発熱をきたすことがあります。ひどくなると扁桃の周囲に膿がたまる(扁桃周囲膿瘍)ことがあり、膿を取り除くためのどの粘膜を切開したり、点滴による抗菌剤投与が必要になることもあります。

     

声帯はのどにある声を出すためのヒダで、ここに異常があると声がかれたり、声が出にくくなったりします。主な病気は声帯ポリープ、声帯結節、ポリープ様声帯などが挙げられます。声の使いすぎ、喫煙、感染などが原因になります。喉頭癌も同じ様な症状を呈します。声がれが2週間以上続くときは、耳鼻咽喉科で一度詳しく調べることをお勧めします。

     

●咽頭異物
日本では古くから魚を食べる文化があり、みんなさん大好きです。そのため咽頭異物の大半は魚の骨です。特に夏の時期増えるのが、ウナギの骨の咽頭異物です。土用の丑の日にはウナギの骨を口蓋扁桃などに刺す患者さんがおおくなります。ウナギの骨は細いですが、扁桃は柔らかい組織ですからけっこう刺さります。ご注意ください。摘出方法は魚骨を直接確認できれば鉗子で、また喉の奥に刺さってしまっている場合は鉗子孔付きファイバースコープを用いて摘出します。

●食道入口部の異物
食道入口部の異物は基本的に総合病院へ紹介となります。
食道入口部とは正式には下咽頭輪状後部で、普段は閉じていて逆流を防いでいます。大学病院勤務時代は、小児ではコイン、老人では義歯やPTP (錠剤やカプセルのpress through package) 異物をよく経験しました。これらは全て食道入口部(下咽頭輪状後部)につかえて動きません。患者さんは痛くて唾液が飲めず、つらそうに受診されます。鉗子孔付きファイバースコープを用いても摘出できない際は、手術室で局所麻酔下に硬性鏡という金属製の筒の先端を口から食道入口部まで進め、直視下に異物鉗子でつかんで摘出します。局所麻酔下ではかなりの辛さです。ただし、この手技は熟練を要するため、専門医のいる施設でないと危険です。

●胃内落下異物
口から肛門に至る消化管で一番狭い食道入口部(下咽頭輪状後部)を通過したものは、ほぼ全例便にくるまって排出されます。ただしボタン型電池を誤飲した場合は緊急に摘出しなければなりません。お子さんや老人のいるご家庭では、誤って飲み込まないよう注意しましょう。
※ボタン型電池の誤飲はほとんどが小児で、アルカリ電池が胃内に停留すると胃酸で表面金属が腐食され、アルカリ性物質が流れ出て胃壁を損傷します。リチウム電池は放電による電気分解で電池外側にアルカリ性液が生成されるため、胃酸のない食道内でも非常に短時間で潰瘍を形成することがあります。

・頸の病気

頸にはリンパ節、甲状腺、唾液腺(顎下腺炎・耳下腺)など様々な臓器があり同様に様々な病気があります。代表的な頸の病気についてご説明いたします。

・頸の病気

頸にはリンパ節、甲状腺、唾液腺(顎下腺炎・耳下腺)など様々な臓器があり同様に様々な病気があります。代表的な頸の病気についてご説明いたします。
     

リンパ節とは、体の各所にある約1cm前後のソラマメ状の膨らみで、体に入ったウイルスや細菌を閉じ込めやっつける免疫機能を持っています。頸部には多くのリンパ節があります。頸部のリンパ節が腫れる病気は、伝染性単核球症(EBウィルス感染症)、結核性リンパ節炎(肺外結核)、悪性リンパ腫(リンパ球の癌化)などの特殊なものから、原因がはっきりしない亜急性壊死性リンパ節炎や、一過性で特に治療を必要としない反応性リンパ節腫脹など様々です。腫れが小さくても2週間以上引かないときは一度診察を受けることをお勧めします。

     

癌は最初に発生した場所(原発巣)からリンパ管に入り込み、リンパ液の集まるリンパ節へ転移することがあります。リンパ節は免疫機能をつかさどっているため、一部の癌は異物としてせき止められるのですが、そのまま増殖し、さらにリンパ管を辿って別のリンパ節へと進行してしまうことも少なくありません。頸部リンパ節が腫れる場合、口腔癌や咽頭癌、甲状腺癌など、頭頸部(頭や首)の癌であるケースがみられます。

     


唾液の分泌が少ない時に発生しやすい疾患で、口のなかに常在する菌が唾液腺の開口部から侵入して発生します。急性のものでは唾液腺に痛みや腫れが生じ、唾液が出る管の開口部から膿が出たりします。

     


唾石は、明確な原因は不明ですが唾液腺から剥がれた組織や細菌を中心としてその周りに唾液に含まれるカルシウムが張りついてできた石のようになったものと言われています。唾石によって唾液が流れ出なくなった時、鋭い痛みが現れます。物を食べようとしたり、あるいは食べている最中に、唾液腺のある耳の下や顎の下が腫れたり、激しい痛みがでるのが特徴です。

     


唾液腺に生ずる腫瘍は、耳の下にある耳下腺に最も多く、顎の下にある顎下腺および小唾液腺(口腔粘膜下にある唾液腺)がこれにつぎ、舌の下にある舌下腺に生ずることはまれです。一般に唾液腺に生ずる腫瘍は良性腫瘍が多く、痛みもなく少しずつ少しずつ大きくなります。しかし悪性腫瘍の場合もあり、耳の下や顎の下にしこりを感じたら、一度耳鼻咽喉科を受診してください。

     


甲状腺を刺激する物質が過剰に作られてしまう為に起こる病気で自己免疫疾患の一つです。原因ははっきりしていませんが、刺激を受けた甲状腺は腫れて、ホルモンをどんどん作ってしまいます。甲状腺ホルモンが増えすぎたときに起こる症状(甲状腺機能亢進症)がでます。

     


甲状腺にしこりができてしまった状態で、このしこりには過形成と腫瘍に分けられます。過形成とは正常組織と同じように細胞が増殖したものなので害はありません。腫瘍は良性と悪性のに分けられ、悪性の腫瘍の代表的なものは癌です。