三鷹市のおかだ耳鼻咽喉科 | 一般耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科・アレルギー科

allergie

アレルギー・舌下免疫療法

・アレルギー性鼻炎

・アレルギー性鼻炎

ハウスダストや花粉などの「アレルゲン(アレルギーを起こす物質)」が、体内の免疫システムを刺激してさまざまな症状を引き起こします。
季節に関係のない鼻炎は「通年性アレルギー性鼻炎」、花粉が原因で起こる鼻炎は「季節性アレルギー性鼻炎」といいます。
「アレルギー性鼻炎」の3大症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり。アレルゲン(アレルギーを起こす物質)を吸入することで鼻の粘膜を過剰に刺激し症状を引き起こします。主なアレルゲンは花粉(スギ、ヒノキ、イネ科など)、ハウスダスト、ダニなどです。

治療の基本は原因を避けること。そのため、まず検査で原因を確認することが大切です。アレルギーは体質なので完治させるのは困難ですが、スギ、ダニのアレルギーに対しては「免疫治療」を行うことで完治させられることがあります。

日本人の38.8%の人がスギ花粉症です。

スギ花粉症は、スギ花粉が原因となって起こるアレルギー性鼻炎です。花粉症は発症した年齢が低ければ低いほど自然に治ることは少なく、放っておけば、むしろ悪化する傾向がみられます。「春先だけ」「それほどひどくない」とあまくみず、早めに対策しましょう。

激増する子供の花粉症

花粉症は、日本では昭和50年代ごろから話題になり始めた比較的新しい病気です。そのころから子供でも花粉症になることはありましたが、子供の患者数はそれほど多くはありませんでした。
ところが近年花粉症を発症する子供が目立ちます。子供の発症が増える大きな原因となっているのが、スギやヒノキの花粉の飛散量が激増していること。約10年前と比較するとその量は二倍になっているとするデータもあります。幼いころから大量の花粉を浴びることで、低年齢のうちに発症する子供が増えていると考えられます。
近年のスギ花粉の飛散量増大は、昭和20年代から始まった植林事業によるものです。木材資源として伐採活用されるはずだったスギが、安価な輸入品に押され伐採されないまま大きくなってしまいました。スギは樹齢30年ごろから大量の花粉を飛ばしはじめ、その状態が何十年も続きます。同様に植樹されたヒノキはスギよりも成長が遅く、これからが活動の最盛期です。スギ花粉だけでなくヒノキ花粉も増えていくと予想されます。

似た者同士のスギ・ヒノキ花粉

スギ花粉から少し遅れて飛び始めるヒノキ花粉。スギ花粉には小さな突起があり、ヒノキ花粉はやや小さいという違はありますが、通常の顕微鏡では簡単に区別できないほど形状が似ていて、成分もよく似ています。スギ花粉症の人の八割はヒノキ花粉症もあるといわれています。

日本人の24.5%の人が通年性アレルギー性鼻炎です。

通年性アレルギーの原因となるアレルゲンとして最も多いのはチリダニ(ヤケヒョウダニ・ヒョウヒダニ)です。ハウスダストの中に含まれるアレルゲンには、ペットのフケや昆虫の排泄物などもありますが、大部分はダニに由来します。生きているダニそのものではなく、ダニの排泄物や、死骸などが空気中に舞い上がり、アレルゲンとなるのです。

ダニアレルギー性鼻炎の症状は実は秋にひどくなる

ダニは暖かく、湿気のある布団や絨毯、畳などを好みます。また夏に繁殖のピークを迎えたダニが、気温の降下とともに死んで飛び散るためダニが原因のアレルギー性鼻炎は秋口にひどくなる傾向があります。

快適な住宅はダニも住みやすい

気密性の高い非木造性住宅は私たち人間にとって住みやすく、昭和末には全住宅の二割台だったのですが、現在は五割近くまで増えています。もちろんダニにとっても快適な住処となりダニアレルギー性鼻炎が増えている要因となっています。

九割の方に効果あり。鼻炎以外の症状も改善

免疫療法は、アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できる治療法です。効果には個人差がありますが、改善率は八割以上といわれています。
喘息はアレルギー性鼻炎と合併しやすいことが知られています。しかしアレルギー性鼻炎を治療していくと喘息も発症しにくくなることが知られています。

舌下免疫療法のポイント

●舌下免疫療法とは
一日一回、治療薬を舌の下の置き、一定時間保持した後、薬を飲み込みます。
毎日の服用が必要です。

●対象アレルゲンはスギ・ダニのみ
スギ花粉症、またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された方は舌下免疫療法を行うことができます。
ダニアレルギー治療薬:ミティキュア®
スギアレルギー治療薬:シダキュア®

2種類を同時に開始することは出来ませんが、開始時期を変えて、並行して治療を行うことは可能です。

●治療期間は3~5年
舌下免疫療法は長く続ければ続けるほど効果が高く、やめた後も持続しやすくなります。そのため3年以上続けることが推奨されています。
舌下免疫療法の治療終了後しばらくたつと、効果が弱まる人もいますが、再度舌下免疫療法を行えば、短期間のうちに症状が改善することも確かめられています。

●治療開始時期
スギ花粉症に対する舌下免疫療法の開始時期はスギ花粉の飛散のない6月~12月となります。ダニアレルゲンに対する舌下免疫療法は一年中開始することができますが、ほとんどの方がスギ花粉症も併発しているため、当院ではスギ花粉舌下免疫療法と同じ6~12月に開始します。

●治療開始できる年齢
決められた年齢はありませんが、薬を毎日正しく使い続ける必要があります。そのため乳幼児には難しいとされ、5歳以上からが一応の目安となります。でも4歳以下でも頑張って服用されているお子様もいます。

●外来診療について
舌下免疫療法の治療薬を初めて始めるとき、初回は院内で服用し30分ほど経過を観察します。2日目からは自宅で毎日服用します。
その後は月に一度外来で診察し、投薬の継続を判断します。

ゾレア®皮下注~重症花粉症治療の新しい治療薬

2020年より、重症・最重症のスギ花粉症に対して、2月~5月に抗IgE抗体オマリズマブ(ゾレア®)を皮下注射する治療(保険適応)を行うことができるようになりました。
スギ花粉症によるくしゃみ・鼻水がとまらない・鼻がつまるといった鼻炎症状が飲み薬、点鼻薬などでもおさまらず、1日中花粉症で悩んでいる方、また、内服薬の眠気が強く、より強力な効果が期待できる薬剤に変更・増量できないために花粉症症状がおさまらない方にとっては、検討する価値の高い治療です。

ゾレア®皮下注とは

●概要
インフルエンザワクチンなどと同じ皮下に注射する注射薬です。

●対象・時期
対象年齢は12歳以上です。時期はスギ花粉が舞う2~5月に行います。
今シーズン、従来の治療法(抗ヒスタミン薬など)で1週間以上治療し、コントロール不良な方が対象となります。

●治療の前に採血が必要です。
血中総IgE値とスギ特異的IgE値を測定する必要があります。投与量および投与間隔は直近の総IgE値と体重で決まります。間隔は2週間又は4週間ごとに注射します。
(総IgE値が異常高値の場合や、スギ特異的IgE値がClass 2以下の場合は適応となりません。)

●費用
費用はゾレア®︎の薬剤費のみで、3割負担の方で1か月あたり約4444円〜69953円かかります(投与量・回数によって金額が変わります)。
その他、受診、検査にかかる費用、同時に服用し続ける必要のある抗ヒスタミン薬の処方費がかかります。
自己負担が高額になる方は限度額適用認定証を申請し、年収に応じた医療費の助成を受けることをお勧めします。
小児は12歳以上が適応です、自治体によってはこども医療費などの医療費助成が受けられます。

●効果持続期間
効果の持続期間は約1ヶ月と言われています。効果はそのシーズン限りとなります。そのため、ゾレア®の適応となった重症花粉症患者さんは、6月以降はスギ花粉舌下免疫療法を考えてみましょう。舌下免疫療法はスギ花粉症に対する唯一の根本治療です。詳細は気軽に窓口にお問い合わせください。

●ゾレア®皮下注のメリット
スギ花粉飛散時期に内服薬、点鼻薬でなかなか効かなくて、毎年非常につらい方、2〜3月に受験を控えるお子さんにとっては大きな助けとなる可能性がある治療です。
これまでの治療法で効果がなかった患者さんにも改善が期待できます。
効果持続時間が長いため、薬の投与頻度が少なくてすみます。

●副作用について
稀ではありますがアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるため(国内の臨床試験ではアナフィラキシー発現者はいませんでしたが、海外の喘息を対象とした臨床試験では、成人で0.1%、小児で0.2%にアナフィラキシーが生じています(ノバルティス社ホームページより))、初回注射後は、1時間ほど注意が必要です。他に、同じく発生頻度は低いですが、めまい、疲労、失神、傾眠といった副作用も報告されており、運転をお仕事でなさる方は注意が必要です。

●治療の流れ
1回目の受診
問診をして、重症または最重症のスギ花粉症であるかどうか診断します。
1週間以上、 既存の治療(抗アレルギー剤、鼻噴霧用ステロイド剤など)を行います。
2回目の受診
1回目の受診時に行った既存の治療の効果を確認します。効果が悪ければ、ゾレア治療の適応となりますので、投与量決定のための血液検査(総IgE測定)を行います。
3回目の受診(ゾレアの投与日・投与量の決定)
約1週間後に採血結果を確認し、投与量と投与間隔を決めます。適応のある方はこの日に価格と投与の通院間隔(2週間毎または4週間毎)もお伝えします。
4回目の受診(ゾレアの投与日)
ゾレア®の注射を開始
受診していただきゾレア治療の最終確認とゾレアの投与を行います。
投与数日後~2週間後に効果が出始め、効果の持続期間は約1ヶ月と言われています。

「IgEとは」
スギ花粉が鼻の粘膜に付着すると、体の免疫防御システムは「IgE」という免疫グロブリンを作ることでスギ花粉を排除しようとします。このIgEにスギ花粉がくっつくことでヒスタミンという生理活性物質が大量に放出されてしまいます。このヒスタミンが神経や分泌物を出す鼻腺、血管などにあるヒスタミン受容体にくっつき、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどをひきおこします。花粉症の患者さんは体にこのIgEがたくさん存在しています。そのため、花粉症のシーズンになるとたくさんのスギ花粉がこのIgEとくっつき、過剰にくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどをひきおこします。
「ゾレア®」はこのIgEをブロックすることで過剰なくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどを抑制する効果が期待できる治療薬です。

・顔面神経麻痺

顔が動かなくなる病気を顔面神経麻痺とよび、頭が原因でおこるものを中枢性麻痺、それ以外を末梢性麻痺といいます。末梢性は耳鼻咽喉科が治療を担当します。
多くはウイルスが原因といわれており、ヘルペスウイルス、帯状疱疹ウイルスが有名です。まれに腫瘍や中耳炎、外傷でも麻痺を来すことがあります。
症状は、顔の左右差(しわが寄らない、口元から水が漏れる、目が閉じないなど)があり、場合によっては耳の症状(難聴、つまり感、痛み)やめまい、顔に発疹を伴うこともあります。
何も治療をしなくても改善することもあります。しかし場合によっては麻痺が残ることもあり、早期診断治療が重要です。できれば発症から3日以内に受診し治療を開始してください。ステロイド剤や抗ウイルス薬、ビタミン剤が使用されることが多く、症状の程度により入院を要することもあります

・顔面神経麻痺

顔が動かなくなる病気を顔面神経麻痺とよび、頭が原因でおこるものを中枢性麻痺、それ以外を末梢性麻痺といいます。末梢性は耳鼻咽喉科が治療を担当します。
多くはウイルスが原因といわれており、ヘルペスウイルス、帯状疱疹ウイルスが有名です。まれに腫瘍や中耳炎、外傷でも麻痺を来すことがあります。
症状は、顔の左右差(しわが寄らない、口元から水が漏れる、目が閉じないなど)があり、場合によっては耳の症状(難聴、つまり感、痛み)やめまい、顔に発疹を伴うこともあります。
何も治療をしなくても改善することもあります。しかし場合によっては麻痺が残ることもあり、早期診断治療が重要です。できれば発症から3日以内に受診し治療を開始してください。ステロイド剤や抗ウイルス薬、ビタミン剤が使用されることが多く、症状の程度により入院を要することもあります